はい、今回は衰退産業、斜陽産業のネットワークビジネスは、本当にチャンスなのか?という事についてお話ししていきたいと思います。
「今がチャンス!」「立ち上げだ!」と、新しいネットワークビジネスがどんどんできますが、マルチの立ち上げというのは、流行ってないお店で「今がチャンス」と嘘を言っているようなものです。
本当にチャンスなら、これだけの資金力があって開発部隊があり、他社との差別化するテクノロジー、技術、製品力でこんな差がありますよと、ロードマップが言えて当然でしょう。
ロジックも全く知らない、衰退産業のネットワークビジネスの中で、「今がチャンス」とあなたの前で喋っているという事はどういうことなのか?
この記事を読んで、少しでもマルチの実態を知り、あなたのこれからのビジネスの役に立てればと思います。
「今がチャンス」はありえない
垣内さん、今日はですね、マルチ商法、今がチャンス今が立ち上げなんだっていう、新しい会社が伸びてない業界だと思うんですけど、新しい会社はどんどん立ち上がってるように感じるんですが、これついて、垣内さんの解説をしていただきたいと思います。
マルチで立ち上げで、チャンスを見たことはないね。
立ち上げ屋って言ってる人がね、「立ち上げのプロなんです〜」とかで、紹介ですって。
立ち上げのプロなんているわけないじゃんね、マルチに。
(笑)
つまりその人は嘘つきだってことなんですよ。
はい。
ここにまず気づいてほしいんですよね。
おじいちゃんとおばあちゃんがやってる店で、全然流行ってない店のレシピを持って、牛丼屋をスタートします。
目の前に吉野家がオープンしました。
来ます?
大ピンチですね。
どちらに行きます?
吉野家にいくでしょ。
じゃあそこで流行ってない牛丼屋のレシピを聞いて、自分で何もかも考えて商売をやろうと思うのか、吉野家の大手のフランチャイズに入ってビジネスやるのどっちが儲かりそうですか?
大手に入りますね。
何もチャンスがない。
流行ってない店で嘘つきなんだよって話なんですよ。
はい。
何もないところで、「今がチャンス」って言って…
何がチャンスなんですか?
成長する会社は最初から何十億、何百億と集めている
例えば、ネットワークビジネスをやる人が、説明会とかで、タイミングの話をするじゃないですか。
で、例えば、モメンタムっていう言葉で、すごい急成長期があるから、この急性長期よりも前にスタート、サインアップした方が成功者が生まれるみたいな。
それはある種間違いはないと思うけど、モメンタムも起こしちゃダメなんですよ。
はい…
急成長のところをパイとするじゃないですか。
角度はイコール下がっていく。
この角度、パイダッシュ、イコールパイダッシュなんですよ。
マーケティング分かってる人は、パイイコールパイダッシュって理論がわかってるから、急成長やっちゃダメっていうのが分かってるんですよ。
なるほど。
で、そこに技術とか買収があります。
例えばアドビっていう会社はフォントの会社だったんですよ。
フォントしかないんですよ。
全部あと買収なんですよ。
へー。
Microsoftだってそうですよ。
元々そうでしょう?
はいはいはい。
そういう風にやっていくんですよね、企業っていうのは。
だから、戦略戦術ってのは必ずあるわけなんですけれども、モメンタムって言ってること自体がすごい頭の悪い人たちなんですよね。
Netflixもそうだし、その辺、10万円ずつ投資してたら、3社に10万円ね、Amazon、AppleでNetflixでもいいですけど、やりました。
2002年Netflix上場ですよね。
はい。
そしたら、どれくらいなってるかって。
30万投資したら、3社で5000万になってますからね。
そうですね。
S&P500とかだったら、20年間15%で回ってるわけですよ。
この3年間で言ったら、30%回ってますよ。
そしたら3万円ずつ、S&P500だとか、ニューヨークダウとか、外国株に投資してたらどうなってるかって。
3万円ずつ投資して10年間で600万円になったんじゃないですかって話なんですよ。
うん。
立ち上げだっていうのは、モメンタムだってのは、このような伸びる大きな会社になるってことですよね。
そしたらこのような会社になるっていうのを、皆さん前提で話しますけど、このシーズ(種)がまず違うんですよ。
(企業が持つ技術やノウハウ・アイデア)
で、最初から何十億何百億ってお金を集めてるんですよ。
これが伸びてるんですよ。
じゃあ10万円だったらどれくらいになる?
10億円。
10億円しかならないんですよ。
はい。
それがなんでそのモメンタムっていう状態になるのかがわかんないですよ。
たった10億でしょ?
10億で何ができるんですかって話なんですよ。
だから、僕はもうそれがモンメンタムで、すごいことになるって言うんだったら、その資金力、人材、人材って言ったって社長はマルチの人でしょ。
研究開発もないでしょ?
マーケティングのプロもいないわけですよ。
チームがいないわけですよ。
僕なんかコラボレーション、コンサル、入ってたりやらせていただいてるとこなんか、「この人すごいですよ」と。
例えば、もう誰もが認める人、世界中の誰もが認める人、そんなすごい人のチームがすごいですよ、「実績はマクドナルドやりました」、「何々やってます」、「なになにやってます」。
この人がいくら優秀でも、投資は集まらないんですよ。
うーん。
凄いことに、マルチの人は実績がないわけですよ。
ない、下もいない。
マルチの人でしょって。
どんな実績があって、どんなスキルがあるんですかって。
はい。
例えば、メルカリに山田進太郎さん、何百億集めたんじゃない?
オタクで有名だったです、この人。
この人の考えはすごいよね、みたいな。
技術的にもすごいしチームもすごいよね。
そこに対して投資が何百億も集まるんですよ。
これが10万円ずつ払っても、10億円にしかならない会社に何がチャンスかわからないですよ。
だから僕は、おじいちゃんおばあちゃんの商店街のこの流行ってない牛丼のレシピをあなたが今がチャンス、モメンタムって言ってるように聞こえるわけですよ。
いや、牛丼吉野家ってもうみんな申請してるけど、吉野家のフランチャイズした方が儲かるじゃないという話なんですよね。
いくら製品が良くても売れない
これ、モメンタムっていう言葉は、ネットワーク業界用語なんですか?
じゃないの?
聞いたことないですよね。
知らないけど。
モメンタム、ニュースキンさんが言い出したよね。
あー、そうなんだ。
だから、あいつら10年後プレゼンで何を話してるんだろうね。
ああそっか、今チャンスって言ってる人たちが。w
そうでしょ?
うーん。うんうん。
それが、本当にチャンスなんだったら、「こんだけの資金力がありますよ」ってこんだけの開発部隊があってこんだけの他社差別化するテクノロジーね、技術製品力「こんな差があるんですよ」って、その製品がすごい時代でよくあるベンチャーの社長って製品がすごいと言ってくるわけよ。
売れないじゃん、いくら製品がすごくても売れないでしょ?
うん。
売れなかった、今は売れてるんだけど、売れなかったですよ。
結局、知らせないと。
どうなの?どうやって売るの?
「それが素晴らしい」ってどうやって売るの?
口コミで売れるの?
確かに。
そういう人は、入れちゃダメじゃない?
それだったらセレブたちが「これすごいよね」ってやったらわかるわけですよ。
うん。
お金がないんだったら、この人たちにどうやってプロモーションさせようかなって話になるわけで、今特にそういったP2C(Person to Consumer)と言われて、D2C(Direct to Consumer)の会社がコラボレーションしようとこういうことで、丸紅さんとか大手商社も動いている中で、なんでこの底辺層の口コミで今まで騙された人たちに「今がチャンス」って「勝たせたいんです」って意味不明で、立ち上げがチャンスだと思うのか。
逆に説明してくれる? 俺に。
ハハハ(笑)
衰退産業のビジネスに何がチャンスなのか?
ただそこまで行かないわけですよね。
ほとんどの会社はそれこそ10億いかないですよね。
だから、みんなから集めたお金が10億よ?
その中でネットワークではき出したら、30%から45%ぐらいはき出すわけですよ。
うん。
2億円で何開発すんの?
2億円でどんな会社作れるの?
なるほど。
10億ではほとんど行かないんだけど、10億としてそうやって未来への投資に20%使えるとしてもそんなわけですよ。
そしたら、いや、その会社は原価がほんと低いんですよ、と。
うちは原価が高いんですよね。
だって、原価ってだいたい10%とか15%とかで、ネットワークの人たちは宣言がそんなんですよね。
20%いかないです。
はっきり言って、そんな中なんですよ。
はい。
どうすんの?
利益は?
いや、バカな人を集めて、本当に伸びると思ってんの?って話じゃないですか。
確かに。
こう言ったら「これどうなの?」こう言ったら「こうなの」って。
立ち上げは理論的にチャンスだということを言ってくるんですよ。
それだったら大手のことをやった方がいいですよ。
どうしてもネットワークビジネスがやりたいなら、大手としかできないですよ、そんなの。
じゃあこの人がどのくらいそれで儲かってるかとか、普通にこう計算できるじゃないですか。
でも例えば、今会社の話を垣内さんがしたと思うんですけど、多分その計算しないんですよね。
そこには原価がかかってて、10億売り上げてもじゃあ、「原価が高いんですよ、うちは30%で」って、30%で3億なんでしょ?
「還元率が5割なんですよ」って言ったら後20%でしょ?
2億円で会社運営するわけでしょ?
どうやって未来に投資してるの?
(笑)
10億っていうのは、10万円1万人集めないといけないんですよ。
立ち上げのプロだっていう人がいるんでしょう?
で、その人たちは過去にもプロだつって「俺は儲かってる」つって「権利収入になる」つって、じゃあなんでそれ今、あなたの目の前に立ってんのって。
「権利収入になる」って嘘をついてたってことだし、その人は、人を育てて成長させる能力はない人たちが集まってるってことでしょ?
そうでしょ?
うん。
反論あるんだったらしてくださいよ。
つじつまが合わない。
だから、10億上がらないですよ、普通に10億上がる年商とか、地元の名手ですよ。
そういった意味ではクオリアはすごかったんじゃないですか?
27億?
はい。
まあ僕は法律違反だと思ってますし、おかしいなと思ってるとこいっぱいありますけど、その部分だけを見たらすごい実力じゃないですか。
それを「立ち上げだ」っていうんですよ。
だから、次のステップ「立ち上げだ」ってデタラメで立ち上がっちゃう会社がまずないですよと。
はい。
あなたのライバルとかですか?
ライバル経営はどこなんですか?
あなたが思ってる強みは何ですか?
他者から見たあなたの強みはどうですか?
こういうことをSWOT分析って言いますけど、分析して明確に。
うん。
うまくいかないんですよ。
でもそう言ったら、ロジックを全く知らなくて、「立ち上げだ」っていう馬鹿な人が前で喋ってる。
うん。
一部の大手だけが残ってっていう…しっかりと。
なるほど。
だって、楽天みたいな会社、「今から作るんだ」っつって…どこが投資します?
どこがうまくいきます?
楽天でいいじゃん。
「Amazonを作りたい」って、無理でしょ?
なんでネットワークの人たちは、ネットワークがダメなのに、今からそのAmazonになります、楽天になりますとか「アムウェイを超えます」って、そんなバカなことが言えるのか、意味が分からん。
なるほど…
ロードマップ、「この時期にこういう投資をしたらこうなります」、言えないといけないし、言えなくて…「タイミングなんだ」「今がもうチャンス」。
ネットワークのタイミングは終わったの。
でもね、2008年、僕は辞めたじゃない。
はい。
僕の予想は当たったよね。
僕は「これからネットワークビジネスはダメだ」って宣言をして、やめて、僕の予想通り。
僕の予想が当たってますよ。
あなたたちがそういうんだったら、理論的な話をさせてください。
僕はそう思います。
立ち上げに騙されないように。
「製品がいい」って言われたら、楽天、Amazonで調べてください。
「こんな人が喋ってくれるから」って言われたら、「録音・録画いいですか」って。
ダメだったら詐欺なんじゃない?
確かに。
僕らだったら、「録音・録画いいですか?」、「いいですよ」で終わりじゃない?
うん。
はっきり言ってそれをダメだっていう理由がある人たちとビジネスの話はできないんじゃないかって思います。
ありがとうございました。